明鏡止水

私は最も良い私になりたい

「追悼」の話

 

「患者さんが亡くなるたびに泣いてるようじゃ自分の身が持たない」とはよく聞くけれど、ひとりの人間が一生を終えることに対して何も感じられなくなるのも嫌で その日一日だけは心の中で追悼のようなものをする

 

追悼と言っても、その人の口癖、後ろ姿、手、横顔、笑い方、とにかく生きていた頃のことを詳しく思い出すだけ あまり強く愛していなかった対象のことであっても 案外に少し泣きそうになる

 

 

よく考えると父親の死に対しても同じことをしていた 最初の頃は自然にそれをしてしまって その度に涙が止まらなかったけど もう 同じことをしても 泣くことはないだろうな